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乾燥肌改善に水光注射が有用である2つの理由

カサカサ、パサつきのある乾燥肌は多くの女性の肌悩み。乾燥肌があるとファンデーションがうまくのらない、粉が浮いてくる、結局メイク崩れが早いなど日々のお悩みの種。また乾燥肌が原因で赤ら顔やくすみが現れたり、脂性肌が混在するようになって毛穴開き、にきびの原因となり、ひどい時はひりついたり、湿疹となることも。とにかくデメリットしかない乾燥肌。そのような乾燥肌に対して、美容皮膚科で可能な施術というと『水光注射』という注射があります。

乾燥肌はどういう状態か?

乾燥肌は潤っていない状態の肌であり、その根底には肌そのものの『水分保持能力』が低下していることが多いです。肌における水分保持能力は、体の中から血液を介して補われる水分や化粧水の水分を肌にとどめておく構造や機能のことです。その構造がしっかりしていなく、また機能も低下している状態では肌からどんどん水分は失われていき、乾燥肌へ向かいます。水分保持能力がある具体的な部位は表皮とその表層の角質層です。特に最外層である角質層は重要です。顔の角質層はわずか約0.02mmという薄い層ですが、保湿には欠かせない層です。角質層には角質細胞とその周りにある細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)からなります。細胞間脂質はセラミドや糖脂質、コレステロール、遊離脂肪酸からなり、水分を閉じ込める『ラメラ構造』を担っています。またアミノ酸を中心とするNMF(天然保湿因子)も保湿に関わる重要な成分です。

さて、このような角質層の構造や機能が維持されるために重要な事が一つあります。それは、基底層から始まる表皮ターンオーバーです。そもそも角質層にある細胞は表皮基底層→有棘層→顆粒層→角質層の順で持ち上がってきます。さらに細胞間脂質などは顆粒層の細胞内から分泌されます。つまり底の細胞やその周囲の環境が良くなければ、良質の角質層もできないとうことです。 日々の内外からの刺激があっての皮膚なので、肌環境の維持にはそれ相応のケアが必要ということがわかると思います。

乾燥肌改善に必要な2つの条件

上記したとおり、乾燥肌改善には水分保持能力の底上げが必要です。そのためには保湿成分を届けることと、表皮ターンオーバーがスムーズにいくような肌環境となるようなケア、治療が必要です。保湿というと前者をよく聞く話と思いますが、後者も必要でありもっと重要なことと思います。そこで『水光注射』の出番です。水光注射は水分を保持できる保湿成分を入れることができると同時に、肌環境改善となる成分も同時にしっかり届けることが可能な治療なのです。

水光注射が乾燥肌に有用な理由

水光注射の主成分は非架橋ヒアルロン酸です。非架橋とは、ヒアルロン酸分子同士を結合させいない構造です。リフトアップやほうれい線治療で使用する一般的なヒアルロン酸は架橋構造をもっており分解されにくく、また構造補強の意味ももてるものです。水光注射は非架橋ですので、水のような滑らかさであり、形成的な意味はありません。あくまでもヒアルロン酸そのものの『保湿』という機能性を重視した成分です。また水光注射のもう一つの特徴として+αの有効成分が配合されているところです。メーカーや製剤によってその配合成分も異なります。当院で使用するテオシアルリデンシティⅠはアミノ酸やビタミンB群、抗酸化物質など多種にわたり、またベロテロハイドロは非架橋ヒアルロン酸濃度が高く、さらに保湿成分であるグリセロールが配合されています。

水光注射はヒアルロン酸をはじめとする保湿成分を注射で入れることで水分保持能力があがります。そしてヒアルロン酸とその他成分が表皮層の細胞単位での改善を促し、ターンオーバーをスムーズにします。また表皮層の一つ下のコラーゲン線維のある真皮層にも同成分を注射するので、血管からの栄養や水分がしっかり表皮層へ運べる構造改善となります。表皮層だけでなく真皮層改善も保湿には欠かせません。表皮層の細胞骨格や細胞そのものを作る成分を運んでくる毛細血管は真皮層にあるので、当然といえば当然でしょう。コラーゲン層にヒアルロン酸があることでコラーゲン線維が産生されやすくなり、肌ハリ回復にもつながる水光注射は一石二鳥ともいえる良い治療です。

一年中、空調環境にある現代人はずっと乾燥肌傾向にあります。なにも秋冬だけ乾燥しているわけではありません。もちろん生活環境も関わるのが肌です。寝不足や偏食、ストレス、疲労の蓄積なども実は乾燥肌につながります。それらを意識し改善しつつ水光注射などの治療を定期的に受けることで、きれいで健康な地肌ができあるのです。水光注射は保湿成分を届けるとともに、水分保持構造を改善する周囲環境を整えるメリットがあることを覚えておいてください。

詳しくは水光注射へ