QスイッチNd-YAGレーザーとは
当院ではQスイッチNd-YAGレーザー『メドライトC6』と『スターウォーカー』を使用しております。この機器は通常のしみはもちろん、肝斑に有効なレーザートーニングを行えるレーザー機器です。一般的にしみとりのレーザーはルビーレーザー(694nm)、アレキサンドライトレーザー(755nm)、Nd-YAGレーザーがあり、ここ神奈川でも美容に関わらず一般皮膚科でもいずれかのレーザー機器を導入していることが傾向にあります。その中でも当院では、QスイッチNd-YAGレーザーであるメドライトC6とスターウォーカーを導入しております。メドライトC6の特徴は、照射野のエネルギー密度分布が一様であるため色素沈着、瘢痕のリスクが下がり、またレーザートーニングという肝斑に対して唯一可能な照射方法もできます。波長は532nm(しみとり)と1064nm(レーザートーニング、あざ治療、刺青治療)の2種類が選択できます。またスターウォーカーも同等の治療を行える機器でメドライトの後継機となります。
これらしみとりのレーザー機器はメラニン色素に反応、かさぶたを形成させることでしみを除去する事ができます。
対象となるお悩み
YAGレーザーで治療可能なしみ
YAGレーザーで治療可能なしみは、大小問わず、淡いものから濃いものまで茶色、黒色、青(すべてメラニンの色)
であればどんなものでも反応、浅い層にあるほどさらに反応します。少し盛り上がったいぼの部類でも回数をかけて照射することで除去できることもあります。
適応になるのは老人性色素斑、そばかす、脂漏性角化症、後天性メラノサイト―シス、刺青、太田母斑などです。
肝斑は特殊なしみのため、同じしみとりのレーザーは使わずレーザートーニングを行います。
またほくろも母斑細胞の除去がなければとりきれたとは言えないので、CO2レーザーを使用します。
フォトフェイシャルとの違い
フォトフェイシャルとの大きな違いはやはり反応です。 レーザーのほうがより反応が強く、1回の効果も高くでます。つまり、レーザーは1、2回でしみを取ることを目的としており、フォトフェイシャルは回数をかけて、 またあらゆる症状をカバーして治療していくという違いがあります。もちろんそれぞれメリット、デメリットがありますので、おぎあいながら治療していくことも多々あります。
YAGレーザーの治療の流れ
- 【初診日】医師診察
問診票記入後、医師の診察はメイクを落とした状態で行います。お悩みをお聞きし、レーザー適応のしみかどうか確認します。※基本、施術は後日となります。 - 【施術日】YAGレーザー施術
同意書を記入、施術室へ移動し施術となります。部位を改めて確認し、照射開始です。照射時はバチバチとはじかれる痛みを伴います。 - 冷却、外用塗布
照射終了後、冷却をします。その後塗り薬を塗布、絆創膏を貼って終了です。再診は約4週間後にきていただいております。
レーザー後の経過、処置
①レーザー照射直後のみしみの部分は白くなりますが、その後徐々に濃くなっていきます。照射部のひりつきは数日続く場合がありますので、特に当時は照射部を冷却することがポイントです。これは炎症後色素沈着の予防のためでもあるので、必ずご自宅では冷却をしていただきます。
②かさぶたとなったしみは自然にはがれていきます。かさぶたがはがれる時期は部位や個人差もありますが、平均1~2週間です。顔以外のしみの場合それ以上かかることもあります。
③毎日使用する外用薬を処方しますので、ご自宅で必ず使用していただきます。またかさぶたがとれるまで絆創膏で保護していただきます。
④かさぶたがとれた跡はピンク調の皮膚が薄い状態が数か月以上続きますので、この間の日焼けや外的刺激には注意してください。もちろん処方する外用薬は継続となります。
⑤しみは再燃しやすいものなので、外用を中心とした治療継続で予防をしていきます。
⑥しみの再燃がある場合は時期を考え再照射(当院の指示通り外用を継続した症例に限り再照射代は無料)する場合もございます。
【施術】YAGレーザー【お悩み】頬のしみ【施術日、回数】(左)2011.11月・施術前/(右)2011.12月・施術1回、1か月後
副作用
【副作用】やけど、色素増強、色素沈着、色素脱失、赤みなど
※あくまでも起こりうるものであり、必ず現れる症状ではありません。ご不安なかたは診察時、医師にご相談ください。
料金一覧
YAGレーザー(1か所) | 1回 |
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3㎜まで | ¥9,900 |
5㎜まで | ¥13,200 |
1㎝まで | ¥16,500 |
2㎝まで | ¥19,800 |
ADM(両頬上部) | ¥16,500 |
※ 別途 薬代がかかります。