表情じわ、しわは老化のサイン?
しわ、特に表情に伴うしわは、その人の人柄や感情、人間らしさを現す一種のコミュニケーションツールです。しかし、しわの部位や見え方によっては老化、老けた印象となることも否めません。すべてのしわが悪いわけではありませんが、肌をきれいに、滑らかに、均一に魅せるポイントがしわの有無にあると言っても過言ではありません。表情に伴うしわの代表は額の横じわ、眉間の縦じわ、笑った時の目じりのしわで、放っておくと溝となっていきます。そろそろ意識してみてはいかがでしょうか?
表情に伴うしわは気づきにくい
表情に伴うしわは、笑う、喜ぶ、怒る、困る、泣くといった表情を作った時にでるしわなので、自分でその瞬間の顔を見ることがあまりありません。写真を撮る時でも基本は作った笑い顔となり、自然に大笑いした時とはまた異なります。自分がどれごほどしわが出ているのかは意外と認識がありません。最近では電車内でスマホをみながら画面を凝視し、眉間にしわをよせている若い女性も見かけます。また就寝中に食いしばりと伴に顔の力が入ると起床時に目じりや眉間にくっきりしわができてることもあります。このようにしわはすぐに気づかず、気づいた時には溝となったしわとなるのが一般的な経過です。
しわがでやすい部位
- ■額・・・おでこを上げる前頭筋が関与、眼瞼下垂やまぶたのたるみがあると代償性に額で目を開けるようになりしわが深くなっていきます。
- ■眉間・鼻根・・・スマホを見ながら眉間をよせている女性が多く、ものを凝視する時、考え込む時に眉間にしわがよることは若いかたでもよくあります。縦に深くしわが入るようになります。眉間にしわがよっている状態は不機嫌な印象をあたえることも。
- ■目じり・・・笑いじわは優しい印象をあたえますが、しわが深く、長く、広いしわになりやすい部位です。目の周りにある眼輪筋が関与します。
- ■目の下・・・脂肪が薄く、また女性はアイメイクの影響もあって皮膚のダメージが大きく、小じわができやすい部位です。
- ■あご・・・口元に力が無意識に入るとあごに梅干しじわができます。あごの高さがない場合も自然としわがよりやすくなります。
- ■頬・・・笑うとコの字型にしわがよります。
しわのできかた、原因
表情に伴うしわの場合、その原因となるのはまず『表情筋』です。顔の表情筋は体の筋肉と同じように年齢とともに柔軟性がなくなっていきます。そして体の筋肉との大きな違いは、表情筋が皮膚に接している、もしくは端が皮膚に起始停止していることです。つまり皮膚を思い切り引っ張りやすい構造となっています。その顕著な部位が額、目じり、眉間です。表情は常日頃あるものなので、動きも活発です。しかし表情筋の収縮が繰り返されると、ダイレクトにその動きが伝わる皮膚は凹んだ構造となりやすく、いつしか溝となります。ちなみにその表情筋の動きを緩和するのは皮膚と表情筋の間にある皮下脂肪層です。脂肪層が薄い目の下はしわができやすく、やせ型の顔ほどしわはでやすいようです。そして表情筋だけでなく、引っ張られる皮膚自体も脆弱であるとしわとなりやすいです。特に皮膚真皮コラーゲン層は脂肪層と同じようにクッション、緩衝の役割でもあるので、20代の若いうちは表情をつくってもしわが深くも、多くもなく、跡に残らない理由なのです。
加齢や紫外線、体内環境の変化によって表情筋や皮膚の柔軟性低下、劣化が起こりしわは深く、広く、長く、多くなっていきます。
しわ治療をするメリット
このように老化のサインともなるしわですが、治療をする本当のメリットは何でしょうか?
しわ治療で有名なボトックス注射はよく笑えない、こわばるなど悪いイメージが多く、メリットは本当にあると思いますか?しかしそのボトックス注射、日本において徐々に施術を受ける人数は確実に増え、継続するかたが多い傾向にあります。それはボトックス注射をはじめとするしわ治療にメリットを感じているかたが多いからです。しわ治療をする一番の理由は『肌をきれいに、滑らからにみせること』です。一部分のしわであっても治療、ケアすることで顔全体の印象は変わります。そして肌そのものの見え方、滑らかさが変わると光の反射具合が変わり、肌色がきれいにみえやすくなります。しわの溝があるとどうしても光は乱反射しやすく、その周囲も含めて暗い印象となります。当然メイクののり方も変わるはずです。
しわ治療は単純に老化のサインである“しわを解消する”だけでなく“肌の見え方も変わってくる”のがしわ治療の最大のメリットです。それからもう一つ、しわは年齢相応といいますが、今の肌の見え方は本当に年齢相応でしょうか?意外としわ自体が実年齢以上に見せてしまうこともあります。しわがなくなるだけでマイナス5歳とも言わますので、しわ治療をするメリットを今一度よく考えてみてください。
しわに対する治療の考え方
表情に伴うしわは主に表情筋と皮膚真皮コラーゲン層の改善が必要です。動的なしわである表情じわは、まずその動きを抑制することが先決です。そのために有名なボトックス注射があります。その適応は額や眉間、目じりのしわ、あごのしわ(梅干しじわ)です。ボトックス注射は、表情筋の神経筋接合部に局所的に作用し神経伝達を抑えます。そうすることで、表情筋収縮が弱まり、表情を作った時のしわが軽減されます。現在美容医療で行うボトックス注射はあくまでも自然な経過となるような注入方法を行っています。
そしてボトックス注射だけではなく、皮膚真皮コラーゲン層の改善も必要です。柔軟性、弾力性の改善もあれば、より肌はきれいに見えやすく変化し、ボトックス注射の効果も高まります。この治療は、ラジオ波(エンディメッドプロ)、フォトフェイシャル、レーザートーニングなどの照射系治療やリジュラン注射、水光注射などの注入系治療、メソポレーション、エステ、EMS、ホームケアなど様々あります。もうすでに溝となってしまったしわや、表情筋とは別に単純に皮膚の加齢によるしわの場合もこれらの治療が優先となります。
もちろんボトックス注射やその他治療が適応にならないしわもあるので、医師診察、実際どのようなしわがお悩みかを確認し、治療方法を検討、ご提案していきます。また当院の治療方針はしわ治療ならびにしわができにくい肌作り(リメイクスキン)です。
症例写真
治療法について
- ボトックス注射
目尻、眉間、額など表情ででるしわを解消する最善の方法です。 - ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は溝埋めだけでなく、たるみを軽減させることで、しわの悪化を予防します。 - 水光注射
保湿成分である非架橋ヒアルロン酸に肌質改善の成分が配合される注入剤です。 - リジュラン注射
主成分であるポリヌクレオチド(核酸成分)が皮膚真皮コラーゲン層の再生を促します。 - エンディメッドプロ
ラジオ波(高周波)が真皮コラーゲンを引き締めながら、新たに新生を促ししわ治療の一つとなります。 - メソポレーション
しわ改善となる肌作りのための成分をエレクトロポレーション技術で確実に届けます。として注目。注入後のケアに最適です。 - メディカルエステ
エステティクの併用はしわ改善をバックアップ。表情筋の柔軟性回復や皮膚改善に重要な血流、リンパ代謝改善を促します。 - フォトフェイシャル
光治療の効果の一つに、肌の土台である真皮コラーゲン層への効果があり、しわやたるみを解消していきます。 - ホームケアコスメ
当院ではビタミンCはもちろん、成長因子やポリヌクレオチド(PDRN)など、医療ならではの、そして施術効果を高める化粧品をそろえています。