都内をはじめ、ここ神奈川・横浜でも自費診療での点滴、注射を受けられるクリニックが増えました。当院でも点滴、注射を希望されるかたが多く、その目的は疲労回復やにきび、日焼け前後のケア、美白などアンチエイジングと様々です。では点滴、注射のメリットは何でしょう?点滴、注射のメリットとして重要なことは必要なものを血管に直接投与できるということです。つまり経口摂取による飲み薬、サプリメントのように消化管からの吸収という壁がなく濃度をある程度保って各臓器、細胞にいきわたりやすいのです。特にビタミンCなどの成分は濃度が高いほど有用と考えられており、その分効果、体感もでやすいでしょう。しかし点滴、注射をしたからと言って効果が持続とするとイコールではありません。毎日点滴や注射をできれば話は別ですが、それは現実的ではありません。だからこそ点滴、注射を定期的に継続するならご自宅での飲み薬、サプリメントの併用が最も効果のでる、点滴の効果を引き出す方法なのです。
また、ご自身で決めたサプリメントを飲むのとは異なり、点滴や注射は医療という場で行うものですので、個人にあったものを医師が検討して体に入れられるというメリットがあります。もちろん他の施術と一緒に受けることも可能です。
ビタミンCの抗酸化作用は昔から言われている作用ですが、現在この抗酸化作用を利用してあらゆる場面でビタミンCが使われるようになりました。そもそも『ビタミンC』は体にとってどのような働きがあるのでしょう?
【ビタミンCの特徴】
ビタミンCは体の中では合成できないものなので、摂取する必要があります。体内貯蔵量は通常の食事であれば1500mgほどと言われています。サプリメントを使用している人で4500㎎ほどが貯蔵されているようです。しかしビタミンCの必要量は、何か体の中に病変、ストレスがあると当然増加することは予想され、消費される量やスピードが増えていきます。ちなみに体にとって過剰な分は尿や腸管内に排泄されていきますが、多く取る事は決して無駄ではありません。確かにビタミンCによっておなかが緩くなることもありますが、腸内の発がん物質の生成を防いだり、乳酸菌を元気にするといった働きもあります。 また尿への排出もあり、こちらも尿路感染症を防ぐ、発がん物質の生成を抑える、アルカリ尿でできやすい結石をふせぐなど、無駄がないのです。
【ビタミンCの作用】
ビタミンCの体内での作用は以下の通りです
- ・タンパク、コラーゲンの合成の補酵素の役割があり、皮膚、血管などを強くする
- ・メラニン生成阻害によりしみを防ぐ
- ・抗酸化作用、ビタミンEの還元作用
- ・動脈硬化防止
- ・疲労回復
- ・抗ストレス
- ・発がん物質の生成抑制
- ・白血球の働きをよくし免疫力をあげる
- ・鉄、銅などのミネラルの吸収をよくする、ヘモグロビンの合成を助ける
- ・抗がん作用
などです。 ここでご紹介した作用のほかにも何十という大切な働きにかかわっています。
ビタミンCはとにかく体に必要なものであり、さらに過剰に投与することで薬理効果がでるのではということで、高濃度ビタミンの研究がなされてきました。この一つに高濃度ビタミンCの抗ガン作用があるのです。ビタミンCは自分が酸化されることで抗酸化作用を発揮しますが、その際に大量の過酸化水素を発生します、正常な細胞は過酸化水素を中和する能力を持っていますが、癌細胞はそれがなく、死んでしまうのです。これはウイルス感染症にも役に立つようです。また大きな副作用がないのが特徴です。
【美容と高濃度ビタミンC点滴】
この高濃度ビタミンCを美容として考えた場合、抗酸化作用、メラニン合成阻害、コラーゲン生成に関わるため、肌自体の健康、美しさを求めるなら必須の物質となります。当院ではビタミンC12.5g(12500㎎)と25g(25000mg)を点滴にて投与していきます。
※2024年9月より 高濃度ビタミンC点滴用の製剤は国産の製品を使用します。独自の調査にて、ビタミンC含有量など品質に問題ないことを確認しております。
にきびはホルモンがベースの皮膚疾患で、そのコントロールがつかない限り完治は難しいものです。しかし皮膚科や美容皮膚科のにきび治療はあくまでも皮膚にでている炎症性にきびであり、ピーリング、外用などその治療法のターゲットは毛穴です。しかし点滴、注射、飲み薬、サプリメントで摂取するビタミンB,Cなどの成分は毛穴の炎症抑制以外、ホルモンバランス、抗ストレス、損傷組織の回復など幅広い治療目的があります。だから一時的にでも濃度をある程度確保できる点滴や注射は有用と考えられます。また間隔を開けずに点滴、注射を受けるか内服、サプリメントの併用がより効果を狙えるポイントです。
老人性色素班や肝斑、そばかすなどのしみはもちろん、美白したい、日焼け前後のケアをしたいという時にビタミンCやトラネキサム酸、グルタチオンの投与は最適な方法です。特に日焼け後のケアなど急性期の肌トラブルとして有用と考えます。ストレスや疲労で肌のくすみやしみが濃くなる経験があると思いますが、そのような時に点滴を集中的に行うことで体の中からのケアをし、二次的にしみ改善、美白につなげるのです。
疲労感やストレスの感じ方は人それぞれですが、時にそれは体の不調となり病気にも発展する可能性もあります。美容の観点からみても疲労、ストレスがある状態が続くことは良いことではありません。疲労が抜けきらない、ストレスがたまるとなかなか体の機能だけでは回復できないことがあります。そこで点滴、注射の補助です。特にビタミンCはストレス時に多く消費されることで有名であり、点滴で補給することは理にかなっています。また上記のとおりにきびの発症、増悪に疲労、ストレスの関与は多大にあり、その予防、治療としても有用です。
グルタチオンは体の細胞内に多く存在する抗酸化物質(活性酸素を除去する)で、加齢とともにで減少していきます。グルタチオンは細胞内で「還元型グルタチオン」という型で存在し、3つのアミノ酸からなります。その一つにチオール基があり、それが解毒、抗酸化作用を呈します。医療では『タチオン』というお薬があり、薬物中毒、湿疹、蕁麻疹、炎症後色素沈着、妊娠悪阻、妊娠中毒、放射線による白血球減少症、口腔粘膜の炎症に保険適応されています。
グルタチオン療法は点滴でグルタチオンを多く投与する治療法です。お肌の効果としては湿疹、皮膚炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎に効果があるとみています。その他には炎症後色素沈着、全身倦怠感、パーキンソン病(南フロリダ大学で臨床研究中)、化学物質の暴露、重金属デトックス、風邪の初期症状などに適応があるといわれています。
マイヤーズ・カクテルは人間に必要なビタミンB、Cとミネラルを点滴投与する治療法で、血中濃度を急速に上昇させることで薬理学的な効果を期待する治療法です。メリーランド州で開業していたマイヤーズ医師が30年以上に渡り喘息、慢性疲労などをビタミン、ミネラルで点滴治療していたものを1980年代にゲイビー医師が再現したものです。投与する内容はビタミンB1,2,3,5,6,12,ビタミンCで、適応には喘息、偏頭痛、疲労、慢性蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、甲状腺機能亢進症、生理不順、繊維筋痛症など多義にわたります。当院での目的としては皮膚疾患、皮膚状態の改善にあります。
- 【初診日】医師診察
問診票記入後、医師の診察となります。まずはお悩みをお聞きして、また点滴、注射のメリットなどをお話しします。※原則、施術は後日になります。 - 【施術日】点滴・注射
お部屋を移動し、まず血圧測定。その後医師診察、点滴、注射開始いたします。
針が刺さる時だけ痛みがあります。点滴中は雑誌、お水などのお飲物をご一緒に。特に高濃度ビタミンC点滴の時はのどがかわきますので、お水をご用意いたします。 - 終了
点滴終了しましたら、スタッフが抜針いたしますのでお待ちください。抜針したら終了となります。内容にもよりますが1~2週間に一度をおすすめしております。
点滴に要する時間は、投与するものにもよりますが、最短で30分、長くとも1時間30分です。ちなみに高濃度ビタミンC点滴は1時間を要します。
注射は約20mlをワンショットで注入するので、数分で終了します。
どのような薬剤でも副作用はあります。それが必ずでてくるものというわけではありませんが、予想されるものについては事前にお伝えいたします。一般的に副作用としてあるような薬疹の部類は、過去に同様の症状がない限り、使用してみなければわかりません。そのようなことを回避するために、事前にアレルギーなどの既往は必ずお伝えください。
【点滴・高濃度ビタミンC点滴】
点滴 | 1回 |
---|---|
ビタミン | ¥4,400 |
美白 | ¥4,950 |
美白MAX | ¥6,600 |
高濃度ビタミンC(25g) | ¥13,200 |
高濃度ビタミンC(12.5g) | ¥8,800 |
マイヤーズカクテル | ¥7,700 |
グルタチオン療法 | ¥7,700 |
高濃度ビタミンC25g+ ビタミンB群 |
¥17,600 |
トライアルプラン
点滴 | トライアルプラン 初回のみ |
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高濃度ビタミンC(25g) | ¥11,000 |
※グルタチオン6Aまでの価格、1A追加=550円
【注射(ワンショット)】
1回 | |
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疲労回復 | ¥3,850 |
ビタミン | ¥3,300 |
美白 | ¥3,850 |