ピーリングはホームケアとして石鹸やジェル状のものなど様々あります。ピーリングを肌に行うと肌の滑らかさがでるので好んで使われることが多い反面、使い過ぎて肌の赤みがでているかたも見受けられます。『ピール』とは皮をはぐ、むくという意味ですが、実際美容の現場ではそのような行為はしません。美容医療で行う『ピーリング』とは角質層を様々な方法で取り除く、もしくははがれやすい状態にし、新しい表皮層を再生するものです。その方法には現在、ケミカルピーリング、レーザーを使ったカーボンピーリングが存在します。ケミカルピーリングは主にグリコール酸やサリチル酸、乳酸などの薬剤を皮膚に塗布し角質をとっていく方法です。またビタミンAや保険適応の外用薬である過酸化ベンゾイル、アダパレンも作用機序としてその一つと考えられます。またレーザーを使用するカーボンピーリングなども施設によっては受けることが可能です。
当院で行うケミカルピーリングは、グリコール酸とサリチル酸の2種類を症状によって使い分けております。グリコール酸は角質層より深部に浸透しやすいため効果としてはサリチル酸より弱く、角質細胞のつなぎをゆるくする働きです。一方、サリチル酸は角質層にとどまる性質があるので、より効果が強い製剤です。両製剤とも角質を積極的に取り除くことで、新しい皮膚(表皮層)をつくりあげ、ターンオーバーを正常に戻すような働きかけをします。角質肥厚やターンオーバーの停滞による肌トラブル、例えばにきび、毛穴開き、くすみが適応となり、またにきび跡やしみの治療としても有効活用しています。
- 【初診日】医師診察
問診票記入、洗顔後に医師の診察となります。お悩みの部位がピーリングの適応かどうかを診察いたします。※施術は後日となります。 - 【施術日】洗顔・クレンジング
同意書記入後、施術室へ移動します。エステティシャンが洗顔、クレンジングを行います。その後医師診察と術前記録(写真撮影)をします。 - ピーリング剤塗布
お顔全体にピーリング剤塗布していきます。グリコール酸ピーリングはジェル状、サリチル酸ピーリングはクリームタイプとなります。グリコール酸は10分、サリチル酸は5分おきます。 - ピーリング中和、ふき取り
グリコール酸ピーリングは数分の中和後、スタッフがふきとりを行います。サリチル酸ピーリングはふきとりのみです。 - 整肌、スキンケア
ピーリング剤をふき取り、かゆみなどがなくなったらスタッフがスキンケアを行い、終了となります。
グリコール酸もサリチル酸ピーリングも直後は肌の触り心地の滑らかさを実感します。ちなみに目に見えて皮がむけることはほぼありません。しかし保湿構造である角質層がターゲットである以上、一時的に肌は乾燥に傾きますので、保湿ケアは怠ってはいけません。
にきび、くすみなどの改善目的では、1、2回施術を受けて劇的な変化を実感できるわけではなく、継続しての評価となります。治療回数は症状や目的により様々です。にきびを例にとると、当院ではグリコール酸ピーリングの場合、1~2週間に一度、少なくとも10回前後は行っています。しかしこれも一例であってこれより少ない回数のかたも、多い方もいらっしゃいます。また肌の滑らかさなど、いわゆる美肌目的であれば、サリチル酸ピーリングを使用し、月1回を5回以上受ける方が多いです。
※サリチル酸ピーリングは当日のメイクを不可としています。ご予定を確認した上でご予約ください。
一般皮膚科や当院のような美容皮膚科でもケミカルピーリングをにきび治療として行っているクリニックは、ここ神奈川でも多くみられます。 それだけにきびの治療としてのケミカルピーリングの存在はかかせないものとなっています。 にきびは角質増殖と脂腺機能亢進による皮脂分泌過多が主な原因です。毛穴出口の角質増殖はその狭小、閉塞から皮脂がつまりやすくなり、角栓形成、さらにはアクネ菌の増殖を招き炎症を引き起こします。ピーリングはこの角質増殖をターゲットに治療することで、にきび改善を狙う治療方法です。 もちろん1~2週間おきに繰り返し行うことが必要です。にきびは治療開始後、急に症状が改善することは稀であり、症状の増減がありがながら徐々にその大きさ、数、範囲、炎症の程度、治り方に変化がありコントロールがついていく経過がほとんどです。にきびそのものの炎症のボリュームが小さくなり、期間を短くすることができれば、実はにきび跡の予防にもつながるのです。
しかし治療をしていても私生活の出来事(特にストレス、疲労、睡眠不足、食事、生理不順、便秘など)で突如にきびが悪化することもありまし、問題を抱えたままピーリング治療を受けたとしても改善が遅いことも頭に入れておかねばなりません。だからそれら問題を一つずつでも改善しつつ、治療を受けられることが最も良い方法です。
にきび跡には赤み、色素沈着、凹みがあります。ケミカルピーリングで効果のでやすいのは赤みと色素沈着のにきび跡です。赤みと色素沈着のにきび跡の場合はケミカルピーリングに加えて内服やメソポレーションの併用によって経過がはやくなります。凹みのある、しかも時間経過の長いものはケミカルピーリングのみの治療では困難です。特に毛穴と同じように円形に深くある凹みは難治です。その場合フラクショナルRFなど他施術を推奨します。
お顔全体の美白、しみ治療でもピーリングを使用することがあります。特に淡い、色むらのあるようなしみの場合はピーリングの適応となります。メラニン色素はターンオーバーのある表皮層にあります。つまりケミカルピーリングにとってメラニンの排出を促せます。もちろんメラニン産生細胞であるメラノサイトは動かず色素を出し続けますので、その治療も併せて行えるとより効果的です。
また、肌やしみの状態にってはレーザーやフォトフェイシャル、レーザートーニングができない例もあり、その場合ピーリングを代用することもあります。
くすみとは肌の透明感がなく明るさやつやが感じられないお肌状態です。その最もな要因は角質状態にあります。ターンオーバーや角質の脱落がうまくいかず角質肥厚、表層の不揃いが起こるとお肌はくすんで暗くみえてしまいます。その治療としてピーリングは有効と考えらます。
毛穴開きも多くの女性が持つお悩みの一つです。毛穴開きの原因の一つである角栓のつまり、また毛穴出口の角質肥厚はそれを助長しますので、ケミカルピーリングはその予防となります。開ききった毛穴についてはピーリングの継続が必要で、積極的に治療希望の場合はカーボンピーリングを推奨します。
過度の日焼け後、直近で日焼けの予定、過度の乾燥、びらんや潰瘍、浸出液のある状態、感染が疑われる状態、ヘルペス、妊娠中、その他医師が不可と判断状態
乾燥、刺激感、びらん、皮膚炎、毛嚢炎、瘢痕、皮膚疾患(アトピー、ヘルペス、にきびなど)の悪化など
※あくまでも副作用は考えられるものであり、必ずでるものではありません。ご不安なかたは診察時、医師にご相談ください。
- ピーリングの痛みはありますか?
- グリコール酸ピーリング塗布後、痛痒さを感じます。ふき取り、中和後は消失します。サリチル酸ピーリングの痛痒さは徐々に現れますが、ふき取り後に消失します。痛痒さが取れるまでしっかりふき取りいたします。
- ピーリングだけでにきびは治りますか?
- いいえ、ピーリングだけでにきびが治ることは稀です。ストレス、疲労、睡眠不足、運動不足、生理不順などの改善が全くない状態では効果が出にくいものです。逆にこれらを改善しながらピーリングなどの治療をすると改善ははやい傾向にあります。
- ピーリング後に外出は控えたほうが良いですか?
- 日常生活程度は特に問題ありません。気を付けていただきたいのは、過度の日焼けです。
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グリコール酸ピーリング 1回 顔 ¥4,400 首 ¥4,400 顔+首 ¥5,500 首+デコルテ ¥5,500 背中上 ¥5,500 サリチル酸ピーリング 1回 顔 ¥8,800 首 ¥8,800 顔+首 ¥11,000 首+デコルテ ¥11,000 背中上 ¥11,000 にきびコース(メソポレーション+グリコール酸ピーリング/サリチル酸ピーリング) 1回 Ac-PG(グリコール酸) ¥13,200 Ac-PS(サリチル酸) ¥16,500 トライアルプラン
トライアルプラン
初回のみAc-PG(グリコール酸) ¥8,800 Ac-PS(サリチル酸) ¥13,200