IPL (intense pulsed light)は有害な紫外線領域の光を取り除いた波長帯の光エネルギーを利用した光治療です。IPLのなかでも「ルミナス社」が開発したIPL治療機器による治療法のみが「フォトフェイシャル」となります。(エステで使用されるIPL機器とは、効果その他もろもろ全く別物と考えてください。)主に皮膚のメラニン色素に反応させてしみやそばかすをとるものでありながら、真皮コラーゲン層にもエネルギーをあたえることができ、肌のはりにも効果があるといわれています。またカットフィルターを替えることで赤ら顔、毛細血管拡張の改善にも適応します。フォトフェイシャルはマイルドな光エネルギーを照射することで、皮膚全体の色調と構造的な質を徐々に改善できる、医療機関でのみ可能な施術なのです。日本に導入され20年近く経過しますが、いまだに根強い人気のある施術の一つです。
フォトフェイシャルは主にしみ、そばかす治療であれば5~6回照射が基本的な治療回数となります。治療間隔は約1か月に一度です。しみ、そばかすへの効果は初回から目に見える変化を認めますが、基本的にはマイルドなエネルギーを照射していくため、レーザーと比較して効果は緩徐です。しみ以外の効果も考えると、ゆっくり肌の質をかえていくというのがフォトフェイシャルのコンセプトであり、複数回の照射が必要になる理由です。照射後のダウンタイムは軽度で、直後からメイクも可能です。とにかく繰り返し照射をしていくことで、1回1回の治療の効果が積み重なり、肌の質的な変化があらわれていきます。回数をかけず1、2回で終えてしまうのは正直、もったいないです。お肌のメンテナンス目的で毎月継続される方も多くいらっしゃいます。
しみ・そばかす
フォトフェイシャルの“しみ・そばかす”に対する効果は一番初めに現れ、直後よりそれぞれのしみやそばかすの色調が濃くなります。それらは数日後から1~2週間かけてポロポロと脱落していきます。完全なかさぶたにならなのが特徴です。はじめのうちはしみが濃くなり、また見えていなかったしみもうっすら浮き始めるので、一見くすんだ感じを受けます。しかしこれを繰り返すことで、しみは薄くなり、経過が良ければ消失、肌全体のトーンアップにつながります。複数回フォトフェイシャルをしてもとり切れないしみがある場合はレーザーなどの治療を組み合わせて治療、臨機応変に対応していきます。
赤ら顔
小児期からあるような赤ら顔が特に対象となります。照射4、5回目あたりからふとした時の赤みの程度が引いた、あまり赤みを気にしなくなったと感じるかたが多い傾向にあります。また、同じ赤みでも乾燥や炎症によるものはメソポレーションなど他施術の適応となります。
肌質・ハリ改善
フォトフェイシャル後、ツルっとした肌の調子のよさを感じ「お化粧ののりがいい」と感じるかたが多くいらっしゃいます。肌のハリ、小じわの変化となると、1、2回目で出る効果ではありません。これらは複数回照射して得られる効果です。またハリの改善とともに毛穴開きの改善がみられることもあります。フォトフェイシャルが日本に導入されて約20年経過しますが、とにかくずっと継続されているかたのお肌の質は、見た目も触り心地も良い状態にあります。
にきび・にきび跡
にきび・にきび跡に対するフォトフェイシャル照射は補助的な治療方法です。ピーリングなどの施術と併用しております。にきび跡、特に赤みのあるにきび跡への効果があります。凹みのあるにきび跡はフォトフェイシャルでは改善が難しいので、その他の治療をご案内いたします。また、にきびの炎症をコントロールできることもありますが、一時的に悪化するケースもみられます。
リフトアップ
フォトフェイシャル照射直後のタイトニング(ひきしめ)作用と照射続けることで現れる肌コラーゲン生成促進によるハリがリフトアップを叶えます。主にフェイスラインをポイントに照射していきます。当院ではエステティックとの併用で更なるリフトアップを狙っております。
最新のフォトフェイシャル『m22』では従来機より多い6種類のカットフィルター(波長515nm、560nm、590nm、615nm、640nm、695nm)を使用します。6種類のカットフィルターにより光のピーク値を変え、しみ・そばかすの原因であるメラニン色素、赤ら顔の原因である血管拡張やヘモグロビン色素に反応させそれらを軽減、さらに真皮コラーゲン層の改善を促します。また波長だけでなく、エネルギー量はもちろん、光の入れ方など細かく設定できるのもLumenis社製品の特長であり、フォトフェイシャルm22は様々な肌質、肌状態に合わせた設定が可能になったのです。当院では医師が肌状態をみながら照射設定を行い、個々の肌に適した一味違う照射法を行っております。
フォトフェイシャル『m22』を神奈川・横浜はもちろん日本で初導入したのはテティス横濱美容皮膚科です。
フォトフェイシャルはレーザーと比較されますが、しみを対象とした場合に強く治療していくか、ソフトに治療していくかの違いです。それぞれメリット、デメリットがあり、また適応もあります。しみ取りのレーザーは光エネルギーを皮膚に照射することにおいてフォトフェイシャルと変わりありませんが、メラニン色素に良く反応する波長のみを使用かつエネルギーも高く、反応も強くでます(当院では絆創膏による保護が必要です)。一方でフォトフェイシャルは一つ一つの効果は確かにレーザーより低いのですが、光の種類に幅がある分、様々な効果を期待できるメリットがあります。またフォトフェイシャルは全顔照射、トータルケアです。
当院ではフォトフェイシャル施術とともにメソポレーションやエステティック、ピーリング、点滴、飲み薬・サプリメント、ホームケアの併用メソポレーションやエステティック、ピーリング、点滴、飲み薬・サプリメント、ホームケアの併用をおすすめしております。その理由は フォトフェイシャルによる効果をさらに引き上げるのはその他ケア、施術を併用してこそだからです。例えば、フォトフェイシャルの光エネルギーが加わった組織に、さらにメソポレーションで有効成分を届けることができれば、更なる組織改善につながります。もちろんフォトフェイシャル単体での効果もありますが、ステップアップした肌を求めるなら他施術の併用を推奨しております。
以下の方は、事前に医師にご相談下さい
- 夏や日焼け直後でもフォトフェイシャルはできますか?
- 過度の日焼けによる赤みや、お肌の色が濃い場合は適応外となります。基本的に診察時に判断しております。
- 産後すぐにフォトフェイシャル照射は可能ですか?
- 妊娠中、産後はホルモンの影響でメラニン色素が出やすい状態でもあります。照射した部位の色素過剰ややけどのリスクがあるので産後すぐはおススメしません。
- フォトフェイシャルはどのクリニックでも同じですか?
- フォトフェイシャルの機械、施術者(医師かそれ以外か)、その照射方法はクリニックによって様々ですので、効果も異なると考えられます。またフォトフェイシャル施術の価格も上記理由から、東京、神奈川問わず様々です。当院では、施術前後のクレンジング・洗顔・施術後のスキンケアも含めての価格となります。
熱傷、色素沈着、色素増強、色素脱失、毛嚢炎など。
※あくまでも副作用は考えられるものであり、必ずでるものではありません。ご不安なかたは診察時、医師にご相談ください。
【施術】フォトフェイシャル(m22) 【お悩み】そばかす・毛穴開き【施術日、回数】(左)2012.5月・施術前 (右)2013.9月・10回目
フォトフェイシャル | 1回 |
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顔 | ¥23,100 |
首 | ¥8,800 |
首・デコルテ | ¥19,800 |
腕(外側) | ¥26,400 |
にきび(頬一部のみ) | ¥8,800 |
トライアルプラン
フォトフェイシャル | トライアルプラン 初回のみ |
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顔 | ¥16,500 |