咬筋(深部・浅部)とは咀嚼筋の一つで、主に下あご(下顎)を挙上させる、顔の中では比較的大きな骨格筋です。“噛む”という動作で使う筋肉であるため、寝ている時のくいしばりや歯ぎしり、スポーツなど力が入る時のくいしばり、好んで硬いものをよく食べることがあると筋肉の厚みが増し、エラが張った様相となります。このようにエラが張った原因が咬筋肥大にある時はボトックスの良い適応になりますが、骨格によるエラの場合は適応外となります。
ボトックス注射の作用点は神経筋接合部にあり、筋収縮のためのシグナルを抑制することで筋肉の動きを軽減させます。その結果“廃用性萎縮”を狙う(動きが弱くなった筋肉はボリュームが減)ことができ、筋肉が肥大しているものをやせさせることでくいしばりや歯ぎしり抑制、エラハリ軽減、小顔効果をだします。
【人気記事】エラはり、くいしばりは「ボトックス注射」が効果的?
エラボトックス注射の製剤はアラガン社製「ボトックスビスタ」のみを使用します。両側併せて40単位を基本投与量としてしています。
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【初診日】医師診察
問診票記入後、医師診察となります。咬筋肥大の有無、エラボトックス注射の適応かどうか医師が診察、説明いたします。※施術は原則、後日となります。 -
【施術日】エラボトックス注射
注射は、冷却をしながら行います。噛みしめていただき、注入ポイントを確認した上で、片側ずつ注射をしていきます。 -
止血、冷却
施術後、止血と冷却をし、注意事項をお伝えして終了となります。
ボトックス注射数日後から効果は現われ、1~2週間後にくいしばりや歯ぎしりに対するしっかりとした効果を体感します。そして小顔効果やエラに対しての効果は3週間以降となります。ちなみに咬筋へのボトックス注射ですので、食事やガムをかむなどの動作時に口の疲れを感じることがあります。しかし1か月以内にその症状はほとんど消失します。もともとくいしばりや歯ぎしりが強く出ていたかたは、ボトックスの効果が早くなくなる傾向にあります。基本は半年に一度のボトックス注射を推奨していますが、状態によっては4か月に一度行うこともあります。
【施術】エラボトックス注射【お悩み】エラ張り【施術日、回数】(左)2014.4施術前(右)2014.11施術後半年
皮下出血、痛み、赤み、かゆみ、その他
※これら副作用は必ずでるものではありません。あくまでもリスクとしてあるものです。詳細は診察時に医師より説明を聞いてください。
- エラボトックス注射の痛みは?
- 顔の注射施術の中でも痛みは少ない部類の痛みです。鋭いというより指でグッと押された時の痛みに近いです。
- 施術後のマッサージは可能でしょうか?
- 注射部位へのマッサージは注射後1週間経過してから行ってください。特に直後は皮下出血の助長や効果減弱の要因となるので。
- 口が動かなくなることはありますか?
- 通常量であれば、ほぼないに等しいです。